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User's Voice

選択肢を広げることは、可能性を広げること。不動産賃貸×再生可能エネルギーの共振で目指す「おだやかなつながりを生むまちづくり」

株式会社長谷ビル・長谷拓治郎

Interview応援者さまの声を
お届けいたします

テラエナジーでんきでは、たくさんのユーザーさまが様々な想いを持って応援してくれています。個性豊かなユーザーさまの声をみなさまにお届けいたします。

今回は、株式会社長谷ビルが、テラエナジー株式会社の再生可能エネルギーを主体とした電力プラン「テラエナジーでんき」を選んだ経緯や、協業による未来の可能性について、両社の代表取締役に対談形式で聞きました。

ーテラエナジーと長谷ビルの出会いからお聞かせいただけますか。

長谷代表(以下長谷)
いま新しいシェアオフィスを立ち上げていて、そのなかで、ある建築家さんと出会いました。それで、シェアオフィスに太陽光パネルを設置することになったんです。いま太陽光パネルって建築資材としてちゃんとかっこいいんですね。その方から「面白い方がいるんです」とお話があってテラエナジーのことを紹介いただきました。

竹本代表(以下竹本)
紹介いただいて、いちど訪問させていただきましたね。僕はそのときもこの格好で行った記憶があります。最初はどんな印象でしたか?

長谷
お会いする前「テラエナジー」という名前だけを聞いていましたので、アメリカのテスラなどが想起されて、シリコンバレー的なイメージをしていたんです。でもホームページを見てわかりました。あ、お寺の「テラ」かと。

竹本
そうですよね。私たちからすると、長谷さんといえば京都で知らない人はいない。お声がけいただいて「あ、長谷ビルさんや!」と思いました。訪問させていただいて、まず思ったのが、建物がとにかく居心地がいいということでした。品のいい、センスがある空間でありながら、気持ちが落ち着く場所だなと思いました。

長谷
ありがとうございます。安全性のようにお客様の絶対的な期待も守りながらも、美しい、気持ちの良い空間を我々なりにどうデザインできるかというのはとてもこだわっているところなので、そう思っていただけたなら嬉しいです。

ー長谷ビルはこの度、電力をテラエナジーに切り替えられました。不動産賃貸業にとって電力は重要な要素の一つかと思いますが、決断した1番の理由は何でしょうか。

長谷
将来、一緒に面白いことができそうだと思えたことです。 弊社の不動産賃貸業というのは、オフィスとマンションが中心ですが、その2つで電気を必要としている時間帯が違うんです。オフィスは日中、マンションは夜間に電力消費が増えますよね。テラエナジーからは、それぞれで発電した電気を効率よく使っていく提案をいただきました。

我々が持ってるものを最大限効率的に使えるうえに、将来的には発電できるものだけでエネルギーを回していく未来が見えたことが、一緒にお仕事をさせていただきたいなと思えた要因ですね。

竹本
身近な、自分の見えるところで発生してるエネルギーで生活するというのは、想像する以上に気持ちがいいことですよね。

長谷
そう実感しています。アプローチしたいと思いながら、今まではなかなか踏み切れずにいました。でも、一気に世界を変えるような大それたことではなくても、 こういう出会いを一歩の力にしていきたい。そうやって少しずつ世界が変わっていけば、 結果としていい未来が待ってるんじゃないかと感じています。

竹本
私たちも、出会ってお互いにいいなと思ったら次の一歩を一緒に歩んでいくような関係を大切にしています。共感するところがあって次の動きをする、というのは自然な行動ですし、そこに我々もご一緒させていただけるのは改めて嬉しいです。

ーこれからテラエナジーに期待すること、長谷ビルが目指していく未来のためにテラエナジーと一緒にできることは、どういったことがあるでしょうか。

長谷
たくさんありますよ。例えばマンションやオフィス、駐車場で発電した電気を、テラエナジーにうまく分配していただいて、あるエリアの電力を100パーセント再生エネルギーで賄えるようになれば素晴らしいなと思っています。簡単なことではないことはわかっていますが、長谷ビルに関わってくださっている方たちに対しても、そういう価値が提供できればなと。

竹本
ありがたいお言葉です。

長谷
あとは身近なところでいうと、烏丸通り。このあたりは歩道のライトが少なく、夜間は結構暗いんです。そこを、私たちの場所で発電した電力を使って明るくできたらいいですね。テラエナジーとはさまざまなかたちで協業する未来が想像できて、面白いです。

竹本
この建物もすごく居心地がいいですけど、それがもっと広がっていって、街中がそうなれば最高ですよね。

長谷
そうですね。今はまだ「カーボンニュートラルだからここに決めた」というような方たちはまだまだ少ない。けれど、おそらくこれからはそういった基準で物事を選ぶ方が増えてくると思いますので、「安心して住める場所」につながるんじゃないかとも考えています。

竹本
その通りですね。結局、選択によって世の中も、関係性も決まっていくと思っています。仏教もそういう考え方なんですね。自分が何を選ぶかによってこんなにも変わるんだ、ということがリアルに感じ取れるようなことをご一緒できると、ワクワクするまちをつくっていけそうですね。

ー最後に、長谷ビルの今後の展望や目指していく未来を聞かせていただけますか。

長谷
コロナをきっかけに、働き方が大きく変わりましたよね。在宅ワークが増えて、働くことと住むことの境界が曖昧になってきている。そういう方々に向けたオフィスをつくりたいですね。一般的なオフィスだと「9時17時」という時間に強く縛られてしまいますが、時間軸を少し外せば、オフィスの可能性はもっと広がります。例えばカフェを併設したシェアオフィスでは、朝の活動が生まれました。

他にも、法的にはまだ難しいですが、宿泊できる場所があって、残業ではなく17時以降の時間帯を選んで働くことができるオフィスもあれば面白いと想像しています。

竹本
いいですね。働き方や暮らし方の変化に伴って、柔軟なかたちを提供する。

長谷
マンションでも取り組みたいことがあります。高齢化社会ですから、高齢者のお一人住まいはこれから一段と増えていくでしょう。そういう方々にとって、安心して長い間住んでいただけるマンションを考えた時に、おだやかなつながりが重要だと仮説を立てています。密につながりすぎると煩わしい。

だけども、全くないと非常に孤独で寂しいですし、何かあった時に助け合いにくい。 まだはっきりした答えは出せていないのですが、例えばマンションの敷地内にカフェや図書館があれば、誰かに会いたい時にはそこに行けばいい。一人の時間も、人に会う時間も自分で選べる、そういうつながりが生まれるような場所を開発していきたいという思いを持っています。

竹本
今のお話で思い出す町があります。日本一自殺率が低い、徳島県の海部町です。田舎は近所付き合いが濃いものですが、海部町では近過ぎない関係性ができているそうです。でも、完全な孤立でもなく程よく関わるんですよ。この町には「病(やまい)、市(いち)に出せ」っていう言葉が根付いていて、悩んだらとにかくみんなに言ってしまえと。程よく丁寧に、ある意味で適当に扱うそうです。 そのぐらいの感覚がいいんでしょうね。

長谷
地に根付いた感性を共有していて、そこから自然に生まれたつながりやコミュニティは、自ずといい距離感になるのかもしれないですね。

竹本
私たちも、テラエナジーの新オフィスとして、お寺のような社屋を京都市内につくりたいと考えています。オフィスといえばこう、というイメージにとらわれず、新しいつながりや選択肢を提示していく一歩をつくっていきたいですね。その一歩もご一緒いただけると嬉しいです。

長谷
ぜひお待ちしています。

実は、地域の人が集まって、外からも人が来るようなイベントを、京都でなにかしらやりたいと思っています。というのも、以前ヴェネチアに行った時に、入ったレストランの店長が、とても嬉しそうに、ヴェネチア・ビエンナーレという建築アート祭の日のことを話してくれたんです。地域に根付いたイベントがあれば、そこに暮らす人にとって幸せなことが起こるのだと、とても印象的でした。

そんなイベントを京都の人たちとつくって、このまちに住んでいることへの誇りが生まれるような、そんな活動につなげていきたいと考えています。

竹本
素敵な未来ですね。微力ながらテラエナジーもその実現をお手伝いできればとても嬉しいです。

【対談者プロフィール】
長谷 拓治郎(はせ たくじろう

株式会社長谷ビル/代表取締役
早稲田大学を卒業後、大手製薬会社の営業職を経て、2005年に長谷本社に入社。2010年に米国で経営学修士(MBA)を取得し、帰国後はオフィスビルやホテルの運営に関わる。2014年に株式会社長谷ビル代表取締役に就任。

竹本 了悟(たけもと りょうご)
TERA Energy株式会社/代表取締役
学生時代に「生きることの意味」を追求する中、仏教と出会う。仏教の論理性と先進性に感銘を受け、僧侶に。2010年に京都自死・自殺相談センターSottoを設立し代表を務める。2018年に僧侶4名で再生可能エネルギー主体の電力販売を行うテラエナジーを立ち上げる。

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