Interview応援者さまの声を
お届けいたします
テラエナジーでんきでは、たくさんのユーザーさまが様々な想いを持って応援してくれています。個性豊かなユーザーさまの声をみなさまにお届けいたします。
- ライター:藤井 一葉
- 兵庫生まれ。浄土真宗本願寺派僧侶。 若手僧侶のグループ・ワカゾーで死をカジュアルに語る場「デスカフェ」を提供。これまでに仏教やお寺にご縁のなかった方への情報発信ウェブサイト他力本願.netの企画運営に携わる。 日本茶を淹れたりと本を眺めているとほっとする。仏様のお話をさせていただくことも。TERA Energyでは、メルマガも担当。
テラエナジー(以下 TE)
まずはじめに、自己紹介をお願いします。
内さん
内 英理香(うち えりか)です。もともと「人」にとても関心があって、人材育成・組織開発にまつわることを仕事としてずっとやってきました。
私自身の出産を機に、お母さんの「心のあり方」が子どもの未来に大きく影響を与えると感じ、お母さんをサポートするNPO法人を設立・運営をしたりもしました。そこから更に、リーダー達の「心のあり方」が日本の未来を創ると体感し、「心のあり方」の変容に焦点をあてた、プロセス指向心理学をベースとしたリーダーシップの開発プログラムを企画・提供をしたこともあります。
今現在は、地域内の行政・NPO・行政などセクターを超えた30人が協働して社会イノベーションを創発するプログラム「つなげる30人」を展開するSlow Innovationという会社で、京都を軸に活動しています。
お母さんやリーダーの変容をサポートしてきた経験から広がって、社会を変革するイノベーターとしてのマインドやチーム・組織のあり方の変容を後押しすることによって、「想いを持った誰もがチャレンジし、ともにより良い未来を描く社会」の実現を目指しています。
お金を出すことだけで終わらない寄付のあり方を伝えたい
TE
テラエナジーでんきに切り替えた理由は何ですか?
内さん
京都に引っ越したので、せっかくだったら京都でSocial Goodな会社を活用したいと思いました。そんな時に、「京都をつなげる30人」を通してテラエナジーを知りました。
テラエナジーの提供するサービスの中でも、自然エネルギー由来の電気と「ほっと資産」という寄付ができる仕組みに惹かれました。「京都に縁のある団体を応援したい!」と思ったんです。
TE
新たに住む地域に貢献したいと思われたのですか?
内さん
独身で仕事をしていた時代は、その土地や地域のことは気にしていませんでした。どちらかというと、大手のほうが安心だと思っていましたし、別の物を選ぶにしてもコストパフォーマンスの良さを基準にしていました。けど、子どもが生まれてからは「子どもがこの地に育ててもらってる」「この子にこの地への愛着をもってほしい」と思うようになりました。
TE
お子さんが生まれてから、変化があったのですね。
内さん
そうですね。大きな変化が起こりました。今、私はオーガニックマニアですが、それも子どもが生まれてからです。地球に良いこと、人間に良いこと、地域に良いことに関心が向いて行くようになりました。
TE
テラエナジーでんきに切り替えてみていかがですか?
内さん
電気を普段意識することはあまりないですが、半年に一度、寄付先団体を選択し直す際に、「こんな団体あるんだ!」と改めて知ることができ、とても勉強になっています。例えば、認定NPO法人京都自死・自殺相談センターSottoの活動は、テラエナジーでんきにきりかえてなければ、知らなかった活動の一つだと思います。
世の中には私がまだ知らない課題があり、それに対して活動をされている方がいらっしゃる。自分がその課題について実際に困っていないと、その課題自体をないものとして認識してしまい、世の中がうまく回っていると思い込んでしまいます。それを年に一度、気が付かせてくれる、リマインドしてくれるのが良いなと思います。
TE
なるほど、そういった新たな視点を提供する事に貢献させていただけているとは、とても嬉しいです。寄付することについてはどの様に感じていますか?
内さん
自分の支払った電気代から、そういった活動に寄付がいくのは有り難いです。継続して応援できて嬉しいです。
先日、12歳になった長女の誕生日に寄付について改めて考えるきっかけをもらいました。誕生日プレゼントに「何がほしい?」と聞くと、「今回の誕生日プレゼントはいらない。いらないけど、もし、くれるならいくらくらい?」と聞いてきたんです。「誕生日プレゼントいらないのに、何にそのお金を使うの?」と聞いたら、娘が「寄付する!」って言ったんですよ。
TE
それは、すごいですね!
内さん
そうなんです。その時、もちろん娘の想いに対する嬉しさもありましたが、もう一歩深めたいなと思い、寄付について娘と話しあったのです。
寄付は、お金を落とすことがメインです。だけど、それで終わりではなくちゃんと団体のことを知り、その団体で寄付がどのように使われているか、かつ自分がお金を出すだけでなく、自分ができるアクションは何なのか?と考え、その団体や活動に関わっていきたいと思いました。お金落とすことで終わりじゃない関わりを、娘と話し合うことができたのです。
TE
お金だけの関係で完結しない、寄付のあり方っていいですね。寄付の考え方自体も今後、変わってくる気がしました。寄付先団体に、京都自死・自殺センターSottoを選んでいただいていますが、その理由はありますか?
内さん
そうですね。自分だとリーチしないところを選んでみました。私の場合は、オーガニックがとても好きなので、日頃から消費者としてオーガニック関連のことに意識し、選択してお金を落としていると思います。だからこそ、自動的に寄付ができるところは、そうではない分野を選んでみました。
TE
オーガニックの他に、興味のあることやご趣味はありますか?
内さん
ちょっと変わってると言われるんですが、「困った人に寄り添うこと」が趣味です。「なんで、そんなしんどい人や、しんどい問題に首を突っ込むの?」とパートナーから言われるのですが、実際には、私自身は相手の話を聞いてもしんどいとは感じていません。
ただただ、相手に興味があるのですよね。相手の深刻な話を聞くと「そりゃ死にたくなるよ」とか「それはしんどいよ」と自然体でうなずけるのです。相手の抱えている悩みの理由がわかった時に、目の前のその人に本当に出会えた感覚があります。その瞬間には、とても感動しますね。
水のようにしなやかに生きる
TE
そういった関わり方は、育児にも通じるところはありますか?
内さん
同じ感覚があります。それこそ、周りから見ると変なお母さんかもしれないです。子どもが「あれがほしいー!」と駄々をこねても、「そうだよね〜。ほしいよね」と思い、その様に子どもにも言います。
一般的には「そんなこと言わないの!」と言うようですが、私には全くそういう感覚がありません。このような感じなので、私が子どもが駄々をこねている事に同意している姿は、周りから見ると不思議だと言われます。
TE
日々、お子さんと同じ方向を向いて生活していらっしゃるのですね。そんな内さんが、ご自身の生き方として大切にしていることはありますか?
内さん
「水のように生きること」でしょうか。
イメージとしては、「何かにならなきゃいけない」というよりも、その時の自分のおかれた環境に合わせて、自分をしなやかに変化させていく、自然体でいる感じです。水は器に入るとその器の形になりますよね。
それと、私自身の心に湖があるイメージを持っています。その湖にさざ波がたってしまうとぼやけて水底が見えなくなります。反対に、心の湖が穏やかで、静かだと水面がクリアで自分の世界がよく見えて、世の中もクリアに見えると思うんです。だから、心の湖がどういう状態なのかに、いつも注目しています。
もちろん、湖が波立つことが悪い訳ではありません。雨の降る日もあれば、凍っちゃって全く水底が見えないという日もあると思います。それはそれで、湖のありのままの姿なので、湖がこうでなければいけないとは思いません。
水のようにしなやかに、いつも自然体でいることを大切にしています。
TE
ありがとうございます。水のようにしなやかに、とても素敵な感覚ですね。