Interview応援者さまの声を
お届けいたします
テラエナジーでんきでは、たくさんのユーザーさまが様々な想いを持って応援してくれています。個性豊かなユーザーさまの声をみなさまにお届けいたします。
- ライター:南 歩実
- 滋賀県生まれ。京都在住。 大学在学中にフリーペーパーの編集・営業に携わる。卒業後、ディレクターとして、webサイト制作、イベント、交通広告、編集などに携わる。 やる気と元気が取り柄。美味しいご飯と音楽と洋服と柴犬が元気の源。 高校から続けているギターはいつでもそばにいる。
テラエナジー(以下 TE)
まずはじめに、自己紹介をお願いできますか?
廣海さん
廣海 緑朗(ヒロミロクロー)です。京北で「NPO法人みんなの地球のくらしかた」を運営しています。地域のコミュニティ造りや色々な企業さんのブランディング、情報発信などのお手伝いを仕事にしています。
TE
テラエナジーでんきを知ったきっかけは何だったんでしょう?
廣海さん
ネットの記事でテラエナジーさんをみたのがきっかけです。ちょうどその時「再生可能エネルギーをやっていかないとね」という話が自分の周りでも出てきていて、コンサルしている会社がテラエナジーさんに切り替わったんです。
僕自身はというと、京北町でツクル森という野外イベントを主催しているんですけど、ツクル森にテラエナジーさんが出展してくれることになり、色々とお話しする機会もあったので、引っ越しのタイミングで自分の家もテラエナジーさんに切り替えました。
TE
ありがとうございます。テラエナジーを知ったときの率直な感想はいかがでしたか?
廣海さん
すごく良い印象でした。原発の事故があった時に、色々と取り組んでいるお坊さんがいるのも知っていたので、嬉しかったですね。僕は色々な電力会社を知っていますが、僕たちはテラエナジーさんを応援した方が良いなと思いました。
TE
では、テラエナジーを選んでいただいた理由としては「支えたい」という気持ちが大きかったんでしょうか?
廣海さん
そうですね。でもやっぱり、お坊さんという宗教者が集まって、こういう動きをしているっていうのは感動しました。あと、地球に対して何かしようと思っていても、なかなか動けない人が多い中で、事業を立ち上げて「やってしまう」という実行力がすごいと思いましたね。
TE
実際にテラエナジーに切り替えてみて、いかがでしょうか?
廣海さん
僕の中で、原発の電気を使いたくないという部分がすごく大きくて。僕は、SDGsの中で「核開発をやめる」という項目が入っていないのは、おかしいと思っているんです。原発は、全ての工程において従事者が被曝しているんですよ。ある意味の「奴隷制」というものを原発はずっと続けているんですよね。「再生可能エネルギーを使おうよ」っていう世論をみんなで高めていく必要があるなと感じています。
TE
すごく大切な考えだと思います。これからのテラエナジーに期待することはありますか?
廣海さん
「原子力発電がどういうものなのか」ということを一般の人が見て分かるようなコンテンツがあると嬉しいですね。僕は、福島第一原発の事故で人生が変わったんです。福島の事故が起きた時、「関西の食品は大丈夫なのかな?」と感じました。それで、仕事を辞めて、全ての食材を測定して放射能不検出のものしか使用しない飲食店Nonベクレル食堂を始めたんです。
TE
すごい行動力です。その原動力はどこから湧いてきたものなんでしょうか?
廣海さん
僕、25,6歳の時にウランを掘っている村に行ったことがあるんです。ニューメキシコのパグアテ村というところなんですけど。村の川を挟んだ対岸に、砂の山が続いている村なんですが、その奥にフェンスが張られていて。「このフェンスは?」ときいたら、僕が砂の山だと思っていたものは、全部ウランの鉱滓(こうさい)だったんですよ。
僕が訪れた時はすでに廃鉱になっていて、ウランを掘り起こしてから30年以上経ってる時期だったんですが、ちょうど村には3世代目の子供が生まれている頃でした。実は、3世代目が1番放射能の影響が大きいといわれているんです。実際、その村には障害を持った子供ばかりいたんです。僕はそれが原風景としてあるので、福島第一原発の事故が起こった時、その情景を思い出して、かなり焦りましたね。
TE
実体験を持って今の考えに至ったんですね。とても貴重な経験だと感じます。最後に、廣海さんが日々の中で大切にされていることを教えてください。
廣海さん
「どういう生き方がいいんだろう」ということはずっと考えています。最近の暴力って、人を殴るとかではなく人とのやり取りの中で暴力が蔓延していますよね。僕も以前は、仕事する上で声が大きい自分が優位な位置をとった方が仕事も早いと思っていました。どちらかというとパワハラ野郎だったと思います。
だけどそれって、目には見えないけど戦争みたいなことをしているなと感じたんです。世の中では、「世界平和」とか「戦争を無くそう」って言っているのに、自分の日常の中でそんなことをしていたらダメだなって思っています。
廣海さん
あと、僕はインディアンの思想にすごく影響を受けていて。「ローリング・サンダー-メディスンパワーの探求」というアメリカ・インディアンの本があるんですけど、この本に感銘をうけて、著者のローリング・サンダーさんに会いにアメリカにも行ったりしました。
でも、こういうことをしていると「そんなことして何になるの?」と言われることもあるんです。「仕事になるの?」「お金になるの?」って当時すごく言われていましたね。でも、そういうことがないと生きていく価値ってないの?と逆に思ってしまって。
TE
なるほど、確かにそうですよね。
廣海さん
昨日も「豊かさってどうやって伝えたらいいのかな?」という話を仲間としていたんです。現代人は、物の価値が全てお金に置き換わってしまっていて、みんな本当の豊かさを知らないと感じています。「高価な物が良い物だ」という思考になってしまっている。
僕は、その感覚を薄める方法は「自然の中にいる」ことなんじゃないかと考えています。豊かさというのは、何かに換算できる物ではなくて自分が充足するということ。僕は、この感覚をとても大切にしています。