Prison Arts Connectionsは、「刑務所アート展」の企画・運営を中心に、刑務所の内と外、被害と加害を越えた対話と回復の契機を生み出す活動に取り組んでいます。
受刑者とはどのような人々なのか、罪を犯した経験から立ち直る、更生する、回復するとはどういうことなのか、そこにどのような表現がありうるのか。
そして、社会はその回復や表現にどう向き合うのか。
受刑者やその家族、犯罪被害にあった人やその家族など、さまざまな人々と対話を重ね、誰もが加害者にも被害者にもなりうることを想像しながら、さらなる暴力を生まない、共に生きていく道を、表現を介して考えていきたいと思います。
みなさんは、「刑務所」とはどんな場所だと思いますか?
「受刑者」と聞いて、いったいどのような人々をイメージしますか?
罪を犯し、法のもとに裁かれ、刑務所で服役する人たちは、もちろんその行為に対する償い・更生の責任を負うことになりますが、私たちと同じ一人の人間であり、刑務所に入るに至った経緯や背景もさまざまです。服役中の日々、どんなことを考え、誰に何を伝えたいと思い、どんな表現をするかも、もちろん受刑者一人ひとり異なります。刑期を終えて出所した後にも、一人ひとり違った人生が待っています。
しかし、刑務所という、制度的・物理的な「壁」によって、また、罪を犯した人に対する差別や偏見といった心理的な「壁」によって、お互いの姿が見えにくくなっていると思います。
アートには、こうした「壁」を越えてさまざまな人々をつなぎ、司法の場やマスメディアとは異なる仕方で、犯罪やその回復をめぐるコミュニケーションを可能にする力があると考えています。
私たちの活動をぜひ応援してください。よろしくお願いします。