私たちの暮らしは、古くから森の恵みとともにありました。
私たちは森から恵みをいただいて、暮らしに必要なモノをつくり、モノをつくることで、森のあり方に関わり続けてきました。現代の私たちの生活では、そうした森とのダイナミックな繋がりを感じることが難しくなっています。
ファブビレッジ京北では、地域の森に想いを寄せ、木工を中心とした「つくる」を実践できるシェア工房です。
職人が常駐し、技術的アドバイスを受けながら、地域の材料を使ったものづくりに挑戦できます。そして地域の材料を使ったモノづくりを入り口に、「つくる」ことで暮らしと自然とのつながりや、モノと社会とのつながりを再発見していく、そんな旅路に立てる場所です。
雨として降り注いだ水は地中に浸透しては水の流れとなり、大きな川へ、やがて海に到達します。ひとつの「流域」は、多種多様な生命を育む生態系として循環しています。
ファブビレッジ京北のある京北地域は、かつて平安京創建の際に木材を供給した、歴史ある林業の郷です。この京北から、木材は筏に組まれ、桂川を下って都に流れ、都市の建築を促しました。この山間地域の資源は建築を通して都市空間の発展を支え、それらの空間は神社仏閣やお茶文化などを通して都の文化に関与してきました。と同時に、こうした資源の採取によって、京北地域の山の姿も時代と共に変わってきました。
ファブビレッジ京北では、「木材の流通とモノづくり」という人間的ないとなみと、森や水が育んできた他の生物とのあいだを流れる「流域」について考える、様々な調査研究や探究プロジェクトも展開しています。ミクロとマクロの視座を行ったり来たりして、「つくる」という具体的なアクションと、地球規模の環境へのつながりを描き出すプロジェクトにより多くの人が参加することによって、曲がり角の地球環境への対処をローカルから考えるコミュニティを育んでいきたい。
テラエナジーのご支援から、ぜひ私たちのコミュニティにご参加ください!