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User's Voice

自分たちが食べている素材に、感謝の心を持ちながら生きていく

D&DEPARTMENT・相馬夕輝さん

Interview応援者さまの声を
お届けいたします

テラエナジーでんきでは、たくさんのユーザーさまが様々な想いを持って応援してくれています。個性豊かなユーザーさまの声をみなさまにお届けいたします。

ライター:南 歩実
滋賀県生まれ。京都在住。 大学在学中にフリーペーパーの編集・営業に携わる。卒業後、ディレクターとして、webサイト制作、イベント、交通広告、編集などに携わる。 やる気と元気が取り柄。美味しいご飯と音楽と洋服と柴犬が元気の源。 高校から続けているギターはいつでもそばにいる。

なるべく環境に配慮したお店づくりをしていきたい

テラエナジー(以下 TE)
まずはじめに、自己紹介をお願いできますか?

相馬夕輝さん(以下 相馬さん)
D&DEPARTMENTで、食部門のディレクターを務めています、相馬夕輝です。元々大阪のお店のスタッフだったんですが、東京に異動して、10年くらい前から、食部門の担当になり、食部門の立ち上げやディレクションをやっています。

TE
テラエナジーでんきを知ったきっかけは何だったんでしょう?

相馬さん
D&DEPARTMENTでは、お客さまからショッピングバッグを持ち込んでいただいて再利用したり、商品開発の中で問屋さんで余ったものを再利用したり、「産業や環境の課題をデザインの力で解決して、新しい可能性を模索する」という活動をずっと続けています。

その中で、「お店を運営している裏側としても、なるべく環境に最低限の配慮をしたお店づくりをしていきたい」ということを常々考えていました。

テラエナジーでんきを知ったきっかけは、社内のスタッフ向けの勉強会でお呼びしたPatagoniaの中西さんという方に、D&DEPARTMENTとして電気やエネルギー関係でどんな取り組みをしたらいいのかを相談したことがきっかけです。その時に、パワーシフトさんというNGOの団体を紹介していただきました。

パワーシフトさんに相談したところ、今、地域の電力会社が増えているということを教えてもらいました。僕たちも地域にお店を作っていて、地域のものを紹介するようなプロジェクトをやっているので、「地域ごとに地域の電力会社を使用する」のも面白いかもねっていう話になって。
その時にテラエナジーでんきを知りまして、お話させていただく機会を得たっていう感じですね。

TE
D&DEPARTMENの京都店はお寺の中にあって、テラエナジーとピッタリぴったりな電気会社ですよね。

相馬さん
お寺の中でお店をやらせてもらえる事自体がかなり特殊で。お寺の皆さんも、少子化で地域の居住者の方が減少したことで檀家さんも減って、お寺自体もどうやってこの先未来を作っていくのかを悩まれている中で、D&DEPARTMENTとして関わっていくことは非常にポジティブな状況だったっていうのはあると思います。

本山佛光寺の境内にあるD&DEPARTMENT KYOTO

自分たちの電気の使い方が、他の人への配慮や対処にもつながっていく

TE
テラエナジーに切り替えてみて、何か印象的だった出来事はありますか?

相馬さん
エネルギーを大きいところではなく小さいところから買うような感覚なので、電気料金が高くなると勝手に思っていたんですけど、市場連動型だとお聞きして、金額が時期によって変動するということを初めて知りました。

その結果、家庭で皆さんが使う時間帯は電力がすごく上がることなど、細かい情報も分かってきて。じゃあ、何時以降は営業時間も終了しているから、なるべく自分たちの電力は使わないようにしようとか。そうやって自分たちのための対処でもあるけど、それが他の人への配慮や対処にも繋がっていくような感覚もあるなと感じましたね

TE
素敵ですね!電気を変えたことで自分の普段の仕事も変わりますよね。ありがとうございます。実際切り替えてみて、の感想はいかがですか?

相馬さん
切り替えてみた実感値みたいなのは正直あまりありません。もっと言うと、考えなくてもいいぐらい自然に切り替えられることなんだなっていうのが分かったので、電気を切り替えるか悩んでいる人がいたら、「連絡して申し込めばいいだけだよ」って言ってあげたいです。

TE
今後、テラエナジーに期待したいことはありますか?

相馬さん
テラエナジーでんきを使ってる人たち自身を応援をするような仕組みがあっても面白いと思います。
電力をどこから買うかという部分で、考えや想いに共感している人たちが集まることって、新しいコミュニティを生み出しそうな可能性を感じますよね。京都店でみんなでお祭りとかしましょうよ!

TE
お祭りしたいですね!集える場所があるというのもすごいことだなと思います。ありがとうございます。

日々の中で、お互いのことを想像し合える機会を作りたい

TE
ここからは、相馬さん自身についてお伺いできればと思います。今1番関心があることは何ですか?

相馬さん
今、海の環境がすごく変わってきてるというのが1番関心のある出来事ですね。和食を中心に料理を出していると、日本の食の原点となる昆布と鰹節などを取り扱うことが多いんですが、近年、海洋生産物って本当に減ってるんですよね。

減っている理由としては、「漁獲をしすぎて」という人為的な原因もありますし、地球温暖化で物理的に海温が上がって取れなくなったっていう問題もあって。

TE
そんなに影響が出てきているんですね。知らなかったです。今はあまり感じませんが、今後もっと自分たちの生活にダイレクトに影響していくんだろうなと思うと、すごく怖くなりました……。

相馬さん
環境が厳しい土地ほど大きな影響を受けていると思いますね。
都心部で暮らしてる僕たちは、環境への影響を与えることはあっても、実際に影響を受け始めているのは都心部以外からということだと思います。

そう思うと、日々暮らしながら地域のことも考えて、お互いに想像し合えるような機会をどう作っていくのか、というのはすごく大事だなと感じますね。僕たちも、お店でなるべく生産地や生産者のことを伝えるような活動を意識的にやっています。

D&DEPARTMENT KYOTOでのイベント風景

作ること、生きていることの原点まで辿る想像力を持ちながら生きる

TE
ありがとうございます。最後に、テラエナジーならではの質問として、相馬さんの死生観について教えてください。

相馬さん
食べ物の仕事をしていると、基本死んだものを食べるんですよね。普段、生産地まで行ったり、狩猟や獣害駆除をしたりで現場に行くこともあるんですが、そういった現場に行くと、「生きているものを殺して、人が生きていく」というところに繋がっているように感じることがあります。

インディアンの人たちには「自分が殺せないものは食べない」という考え方があると思うんですけど、現代の日本は「誰かが死んでいくことや、死んだものを食べて生きている」という感覚よりも、「スーパーでお金を出せば買える、飲食店でお金を出せば食べることができる」という感覚になってきていると思います。

ある意味で豊かではあると思うんですが、死があまりにも遠いところにありすぎて、感謝の気持ちを持ちにくい。

TE
確かに、自分たちが食べている食事の素材についてを考える機会があまり無いように感じます。

相馬さん
飲食店だと、お店の人が作っているのは最後の調理の部分だけです。その素材を作ってる人がいて、もしくはその素材自身は元々生きていて……ここまで繋がってやっと自分たちのもとに料理として届いているわけですよね。

その中で、目の前に出てきた料理が美味しい・美味しくないという問題は確かに起こるんですが、まずは作っている人への感謝があってこそだと思うんです。

その感謝の心を持っていないと、値段が高い物に対しての不満が出てくることがあります。

でも、本当に大元を辿っていくと、こんな山奥まで採りにいかないと巡り会えないものを採りに来て、それが現場に落ちてきたからこその値段になっていて……値段というのは、色々な人の想いや仕事が乗っかっているものなので。

そういう「作ること、生きていることの原点まで辿る想像力を持ちながら生きる」ということがすごく重要だなと思っています。

今は作ることと買うことが離れすぎているので、家で料理する、はまず第一歩ですし、家でお漬物を作ってみるとか。家庭菜園でもいいですし「何をするとこういったものが出来上がるのか」を自分で経験して知ることができると、1本のきゅうりが全く違うものに見えてくるんじゃないかなって思いますね。

京生麩づくしの「麩嘉定食」
150年余り生麩だけを作り続ける生麩専門店「麩嘉」さんをご紹介。
生麩の様々な楽しみ方、歴史、麩嘉のものづくりを感じて頂ける定食になっている。

相馬さん
僕は以前、北海道の根室に通ってたことがありました。根室は北海道の東の端っこなので、一歩間違えば死ぬんですよね。熊が出たり、車で走ってると鹿が飛び込んできたりします。動物の死骸があったり、鮭が遡上してる途中で死んでいたり、それを食べにくる大鷲がいたり。人間以外のところでは生と死がいつも隣り合ってる状況っていうのが明確に見えて、生と死についてのリアリティを日常の中で感じることができる場所だなと感じました。

TE
私たちの生活だと、死は普段は死から遠いですよね。
大事な人が亡くなるタイミングでやっと意識するんですけど、多分それ以外にも自分たちって生きることと死ぬことってすごいそばにあるのに、それが感じられない生活になっちゃってるんだろうなっていうのは思いますね。いいのか悪いのかちょっと分からないですけど。

相馬さん
生と死を日常で感じる場所で生きてる人たちって、死の悲しみは深すぎないんですよ。「そうなったら死ぬよね」ということを理解しているので。死を不安に思うことや、死を過度に悲しみすぎるようになってるのは、日常から死が遠すぎるからだと感じますね。

TE
すごく大切な考え方をお聞きすることができました。ありがとうございました!

 

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